A、学校給食の仕組みや現状をご存知ですか?
とても複雑な仕組みですから、簡単に説明します。(特にパン、米飯に限って)
@ 学校給食は、文部省管轄で、全国に給食会という組織が運営しています。
A パンの主な材料は、国からの配給制です。(小麦粉、脱脂粉乳、砂糖、ショートニング)
B パンの場合、配合は全国一律決まっています。また、生徒一人当たりの量も決まっています。
C 各学校に納入するパン屋さんも指定業者として決まっていて、納入価格も決まっています。 そして、各県ごとに、学校給食を作るパン屋さんの組合(パン組合)が、納入価格等の交渉を給食会と行い決めていきます。
B、この制度は戦後間もないころに作られた。
この制度は、戦後間もない頃に、食べ物が不足して、将来の国を背負う子供達の栄養を考え、郡部、都市部のすべての子供達が平等になるように考えられて作られました。現在まで、栄養士さんを含めた多くの方々の努力で、微調整されながら運営してきましたが、いろいろな問題や矛盾がしょうじてきているのも現実です。
私達は、まず、情報を公開して、多くの議論を重ね、本当の給食のあるべき姿を考えて行く時期にきていると思っています。
C、私たちが思う給食の問題点?
@ 今のどちらかというとカロリーオーバー、バランスの悪さ(糖質、脂質の取りすぎ)、添加物の多い加工食品の取り過ぎ、などの現状の中で、パン屋として出来る事を考える時、あまりに硬直した組織の中で動きがとれない。多くのパン屋さんが同じように同じ物を作ることの難しさ、学校の規模(生徒数のバラツキは、かなり大きい)の違い、パンの回数が平均週2回程度(米飯を利用している為)で、毎日仕事が無いなど パンを作りにくい現状もあります。
各パン工場は指定業者として決まっていて、しかも価格が決まっている為、一部やる気のない業者でも納入できてしまう。組織が大きいので、国(給食会)、パン屋(パン組合)、学校(栄養士、生徒)なかなか新しいことをするにも進まない。(食の現状は、どんどん変化しているのに)
A しかし、自由化をしてしまえば、自由競争により価格が下がりますが、効率重視が前面に出てきて、給食のあるべき姿から遠のいていく可能性がある。また、大きな学校、小さな学校、僻地の学校と価格格差、内容の差などの問題もでてきます。(子供達にかなりの不平等が生じる可能性がある)特に、健康への配慮など目に見えない部分が、指導しにくくなります。安心と安全は同じでありません。食中毒など起こさないように、注意して安全な調理を心がけることは、大切ですが、その為に、過度の消毒(塩素等で)をする事は、安全を取って、安心ではありません。子供達というまだまだ、自分達で選択の出来る能力がない、そして給食というせっかくの食の教育を出来るのに完全に自由化することは、大きな疑問が残ります。
B 最近は、上記の2つの矛盾に加えて、もう2つ、大きな問題がでてきています。
一つは、各市町村の財政の問題で、給食を運営していく費用に余裕が少なくなり、一部では、民間委託(自由化に近い形になる)を進めていこうとしているそうすると今までの給食の考え方はどうなるのか?
もう一つは、地産地消という最近の考えかたとして、給食に地元の食材を積極的に利用しようとする動きです。このことは、たいへん良い事ではありますが一部の生産者の意識として、納入する権利を主張し、パン屋と同じ様に行政に守られ、競争も無く、本当によい品が、納入されない可能性もでてきます。
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